ニコチンとは
ニコチンとは
ニコチンはたばこの葉に含まれる天然成分です。
たばことは(Nicotiana tabacum)はナス科タバコ属の一年草の亜熱帯性植物です。
ニコチンはタバコの葉に2~8%含まれ、根で作られて葉に蓄えられます。
この葉を燃やして煙で吸うとニコチンが体内に摂取されます。
名前の由来は、1550 年にタバコ種をパリに持ち帰ったフランスの駐ポルトガル大使ジャ ン・ニコにちなんでいます。
ニコチンはアルカロイドの一種で、無色の油状液体です。空気にふれると褐色にかわり、ヤニくさいです。
末梢神経や中枢神経を刺激し、血管を収縮させ血圧を上昇させる作用があります。
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アルカロイドとは分子内に窒素を含むアルカリ性の植物または動物成分の総称です。
アルカロイドは強い生物活性をもつものが多く、古くから医薬、農薬などとして使用されてきました。
アルカロイドは免疫組織を刺激し、病原菌への抵抗力を強め自然治癒力を活性化させると言われてきました。
植物毒の多くはアルカロイドですがまた、薬用植物の主成分もアルカロイドであることが多く、医薬品の原料としても用いられます。
おもに双子葉植物にみられ、ケシ科、キョウチクトウ科、ツヅラフジ科、マメ科、キンポウゲ科、アカネ科、ナス科などの植物に多く存在し、シソ科やバラ科などの植物にはみられません。
・植物アルカロイドとしてよく知られているものとして、
モルフィン(モルヒネ)
コカイン
キニーネ
カフェイン
ニコチン
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他に、
マカやキャッツクロー等健康食品として知られているものもあります。
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**ニコチン**
「毒物及び劇物取締法」に指定された毒物。
人体に対する中毒量は1 ~4mg
致死量は成人で50~60mg
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